SWP | 365日、海! サーフィンと海遊びのブログマガジン

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エアポートリーフの恐ろしきカレント

ドリアン船長とゆく

ドリアン船長とゆく

エアポートリーフという鬼門

 

エアポートリーフはボクにとっては鬼門である。

鬼門といって差し支えない。

バリの中でもっとも好きな場所だし、落ち着ける場所だ。

波のクオリティも申し分ない。

ローカルサーファーたちはボクを迎え入れてくれているし、ボクも彼らのことが大好きだ。

しかし、そうなんだけれども、ある意味ボクにとっては鬼門なのである。

 

ある編集部から波の写真をお願いされてエアポートリーフの波を撮影しに行くことになった。

その日はちょうどスモールコンディションだったが急ぎということなので仕方がない。

行くしかあるまい。

船着場でボートをチャーターして沖へと向かった。

波の写真は問題なく撮影できたのでそこまでは順調だった。

しかし陸へ上がると思わぬカレントがボクの体を引っ張っていくことになった。

カレント強すぎエアポートリーフ

カレント強すぎエアポートリーフ

エアポートリーフの恐ろしきカレント

 

ボートから降りて上陸すると『さあ飲もう、いいから飲もう、飲もう飲もう」と肩を抱かれながら連行されていくボク。

ああ、明後日締め切りを迎える原稿が2つ残ってるんだよな、と思いつつもこの強烈なカレントに抗うことなどできるはずもない。

『さあいいから飲め、飲め飲め』と始まってしまい、もう半ばヤブレカブレといった状態へと素早く移行していく。

移行しきるともうとことん沖合まで流されていってしまう。

そういう流れ、つまりカレントなのである。

立て続けにビンタンビールを4本飲まされ、アルコール血中濃度が一気に上がり始めた。

もう原稿締め切りのことなど遠い遠い過去の出来事となってしまった頃、目の前にはウィスキーのボトルがドーンと置かれていた。

ああ、これはもう完全にダメなパターンのやつだ。

でも、もういいや、ナンカ知んないけどもういいや。

ナミナミと注がれたウィスキーを身体に流し込んだ。

で、気がつくともうあたりはすっかり薄暗くなっていた。

 

今日中に原稿をやっつけよう、という意気込みは一体どこに行ってしまったんだろう。

やはりエアポートリーフは大好きなんだけど鬼門なのだ。

有本圭

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NALUがバリにやってキターーー vol 2

灼熱の太陽にさらされながらの取材

灼熱の太陽にさらされながらの取材

追い詰められると逃げる習性

「来週NALU取材クルーが行きますから」

ノンキそうに編集部員のMがいった。(vol1はこちら

ん?

来週来週って言っているけどそれって結局指を折って数えてみると4日後ってことだよね。これでも一応色々と他の媒体の仕事もしているわけなので、取材に1週間、取材後の原稿仕事に1週間が取れられてしまうのはなかなかなものだ。

しかもNALUの原稿締め切りは月末。ボクの抱えているいくつかの原稿の締め切りも月末。気持ちのいいくらいキレイにかぶってしまっている。とにかくNALU以外の原稿を取材が始まるこの4日間でやっつけなくてはならない。

焦れば焦るほどなぜか気がつくとYou Tubeで前日の広島カープのハイライトなどを食い入るように見てしまっているダメなボク。本来人間という生き物は追い詰められると逃げるという野生的習性が備わっているのだ、などと人間界全体の習性のせいにしまっているようでは救いようがない。でもまあボクはそんな弱い人間なのである。

謎の不安感がNALUを救う??

そんなこんなで取材2日前の朝を迎えたわけであるが、そこで突然謎の不安感に襲われた。

このまま取材に突入してしまって大丈夫なのだろうか。

カメラマンとエディターが日本からバリにやってくるのに果たして段取りなしで取材に突入しちゃっていいのだろうか。

「時間がないから段取りはできないよ」と事前にNALU編集部に伝えているとはいえ、さすがにマズくね?

いや、絶対的にマズイでしょ〜。

ということである程度見通しのついたその他の原稿を一旦脇におき、取材のスケジューリングとアポ取りをすることにした。小手調べに近所のめぼしいレストランなどに取材のオファーをしに足を運んだが、にべもなく断られてしまった。

雑誌に無料で掲載されるわけだから取材を断るところなどあるわけないとタカをくくっていたが現実はそう甘くはなかった。お店に決裁権を持つ人間がいない場合はほとんどのケースで取材を拒否されるという現実に直面した。まあ、そこで働くスタッフからしてみたら余計な仕事を増やしてくれるいい迷惑くらいにしか思われなかったのかもしれない。

思うようにアポが取れず焦りに包まれるボク。

ヤバイじゃん、ヤバイじゃん。

バイクにまたがり、チャングー、ウルワツ、スミニャックと『突撃アポなし取材アポイント取り』を敢行した。と同時に、とにかく恥を忍んで友人知人たちに情報を聞きまくる、というゲリラ作戦を決行。

逃げられないくらい本気で追い詰められるとボクのような逃げ腰人間でもなんとか形になるものだ。取材クルーを迎えに空港に行く頃にはなんとか取材スケジュールの骨格が出来上がっていた。

 無事出版を迎えて

原稿を書き終え、無事出版を迎えた今思う。

あの朝、謎の不安感に襲われなかったら惨憺たる結果になっていただろう。

きっと行く先々で取材を断られて、心が折れていたはずだ。

そしておそらくここまでの特集ページは作れなかっただろう。

世に言う『いつでも前向きでポジティブに!』なんてのはつくづく大嘘で、時には不安感やネガティブな感情をきっかけに行動することが結果につながるということもある。

とにかくあの朝の謎の不安感に感謝だ。

 

というわけでNALU No106が9月8日に無事出版された。

バリ島のコアな情報をたっぷり掲載しているのでバリに興味のある方はぜひ書店で購入していただきたい。

たまにはサーフィン専門誌を買いましょうよ(笑)

 

有本圭

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NALUがバリにやってキターーー

NALU number106

NALU number106

一本の電話から

 

8月のある日のこと。

サーフィンの専門誌、NALU編集部から連絡が入った。

唐突的に「バリの特集をやりたいのですが、今月のスケジュールはどうですか」という内容だった。8月は特別な用事もなかったので、まあご協力はできると思いますよ、と軽く返答してしまったところから話が始まった。

「あー、よかったです。では早速なんですが」とその編集部員は畳かけてきた。

話を聞いていくうちに少しずつ企画の全容が明らかになっていった。

「特集って、それ、巻頭企画だよね」 ※巻頭(かんとう)企画=雑誌の前半部分を占める最も大きい特集。

「そうなんすよ」

おお、随分軽〜いタッチでも伸びのあるストレートを投げ込んできたな。よくよく聞いてみると70ページにも及ぶ大特集ではないか。しかもこの時点で締め切りまで3週間を切っている。

あのさ、これさ、間に合うの?

「合うの」の部分でわかりやすく声が裏返ってしまった。

 こうしてNALUの渦に巻き込まれていった

 

それからバリの平和な日常が5日ほどすぎていった。NALUのことは頭の片隅にまで追いやられ、「ああ、やっぱり海上がりのビンタンはうめえな〜」などとノンキに暮らしていた。

こういう雑誌の企画はまさに下駄を履くまでわからないというのがこの業界での常識で、「あ、スンマセン、あの企画流れちゃったんですよ」ということが日常的に起きる。なので、下駄を履く前からアレコレと頭を悩ませたり、気を利かせて準備を進めたりは一切しないという方針を貫いている。

エアポートリーフの船着場でいつものようにアルコール分を体内に流し込んでいると電話が鳴った。誰だ誰だ、ド天然嫁か、などとI phoneのディスプレイを眺めるとNALU編集部からだった。

酔いどれのボクは、NALU? ふむ、そういえばナンカあったなと電話に出た。

編集部員Mは電話口で「来週、取材クルーが行きますんでどうかどうか宜しくです」なんてことを案外のんびりそうにいっている。

「ホントにやるの?」

「もちろんですもちろんです」

うわ〜〜〜〜〜〜。

それまで心と体のつなぎ目をダラシなくユルめていたアルコールたちがさっと血中に吸収され、我に返った。

こりゃ大変だ。

本格的に大変だ。

摂氏30度、湿度30%、風速3mの南国でノンキにビールを飲んでいたら、いきなり大雨洪水強風突風高波落雷警報が発令され、ふと空を見上げると濃い灰色の肉厚な雲たちが目でも確認できるくらいの速度でこっちに向かってきている、とまあそんな心境になった。

慌ててビールを置き、「水、水。水を一杯ワタシにください」とワルンのおばちゃんに水をもらい、トイレで出すもん出して、「なんかちょっと帰らきゃいけなくなったわ」とその辺にいたいろんな人たちに挨拶して、その場を後にした。

あわわわ。

70Pだったよな?

わわわわわ〜。

この時はナンダカ知らないけど恐ろしく大変な事態に巻き込まれてしまったようだぞ、ということだけははっきりしていた。

つづきはこちら

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え? センセイっ・・・ 


海での揉め事は苦手だ。
もちろん陸でも揉め事はイヤではあるが、サーフィン中の揉め事ほどイヤなものはない。
少しでも揉め事の匂いがするといち早くアンテナがキャッチし、そこから遠ざかるというのがボクの基本スタンスだ。
その辺りの嗅覚は相当に発達してしまった。
なので、そういった揉め事に巻き込まれるようなことはほとんどなくなってしまった。

先日、ビーチでサーフィンしているとサーフスクールをやっているジャワ人と少々変なことになってしまった。
ピークからレフトの波に乗ったボクの前で必死にパドルしていた彼。
テイクオフができそうになかったのでボクは彼のパドルしていたボトムから抜けて乗っていった。
前乗りしようとしていた彼をうまく避けてその波を乗ったというわけなのである。

インサイドまで乗り終わり、沖にパドルしていくとその彼がボクを見ていた。
きっと邪魔をしたことを謝りたいんだろうと勝手に思ってしまったボクは手でアロハマークを彼に向けた。
しかし彼の反応はボクの予想と反していた。

>> 次のページ >> え? まさかの反応が・・・

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ガル子物語 vol63 〜小学校入学とともに・・・〜

でっかくなっちゃいました^^;

でっかくなっちゃいました^^;


入学式といえば桜の花びらがちらちらと舞う4月に行われる。
長く厳しい冬を耐え、待ちに待った春の訪れとともに次のステージに上がることができる。
これが3月でもまだ寒すぎるし、5月だともう春の感動も薄れしまっている。
4月は入学式にはこれ以上ない絶妙な時期だなとつくづく思うのだ。

一方四季のないバリ島での入学式はいつでもいいのかなと思う。
結局どこまでも夏なのであるし、季節によって何か吐出して美しい花が咲き乱れるなんてこともない。
基本的には季節感というものが希薄な土地柄なのだ。

というわけで理由はわからないが、バリ島では8月が入学シーズンとなる。
日本ではまだ幼稚園の年長組であるはずのガル子は一足先に小学生になってしまった。
ついこの間、「やー子供が生まれた、感動した感動した」なんて騒いでいたのにもう小学生だ。
展開が早すぎて少々戸惑う。
成長してくれるのはもちろん嬉しいのだが、少しずつ親から離れていってしまう寂しさも感じてしまう。
複雑な心境なのだ。
>> 次のページは >> とうとうこの日がきてしまった

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Smile on surfboard!!

ロングボードには最適なクタビーチ

ロングボードには最適なクタビーチ


ここ最近、季節風が強く吹きつけコンディションが今ひとつのバリ島。
かろうじて風をかわしてくれるクタビーチでもサイドオフショアが強く、レギュラー方向には走りづらい状況だ。
とはいえ時折とんでもなくロングライドできるブレイクがあるので文句はない。

今朝のセッションで見かけたロコサーファーが印象に残った。
よく海で遭遇する彼とは挨拶をする程度の仲であるが、いつもニコニコしている。
Smile on surfboard。
そんな言葉がぴったりだ。
特に波に乗る瞬間には子どものような笑顔を見せる。
ボクがピークにいてもつい彼には波を譲ってしまう。
あんなキラキラした笑顔を見せられると譲るしかない。

そんな彼の姿を見て、他の人たちの表情にも注目してみた。
いろんな人がいる。
哲学者のように難しい顔をして波に乗っている人。
恐怖に顔を引きつらせながらテイクオフする女の子。
てめえこの野郎!的な攻撃的表情で波と対峙している人。

うまいサーファー、ビギナーサーファー、いろいろなレベルのサーファーがいるけれど、やっぱり笑顔でサーフィンしている人の姿は見ていて気持ちがいい。
ある意味、笑顔に勝るサーフィンの技はないんじゃないか、なんてことを思いつつボクも自然と笑顔になっていた。

(有本圭)
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今度はサーファーが行方不明

波が小さい日に事故が起こりやすい

波が小さい日に事故が起こりやすい


クタビーチでカレントに流されてふたりの方が溺死した事故について記事を書いた前日にもサーファーが流されて行方不明になっている事故が起きたという。(その記事はこちら
一見、平和を絵に描いたようなクタビーチで何人もの命が失われている。
これはなんとかしないといけない。

バリでは遊泳区域という考え方がない。
海で泳ぐも泳がないも個人の自由。
サーファーが波に乗っているインサイドで子供達が遊泳しているという状況が当たり前のように見られる。
テイクオフしようとしたら真下に白人のおっさんが浮かんでいるなんていう状況も珍しくない。
まあ自由は悪くないとは思うが、ルールがなさすぎるのも問題だ。
秩序というものがないのだ。
ライフガードらしき人もいるにはいるのだが、見てるんだか見てないんだか。
ただビーチに集まってくっちゃべってるというふうにしか見えない。
>> 次のページは >>  海での事故を防ぐには?

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海の『まさか』

小波でも注意は必要だ

小波でも注意は必要だ


先日のこと。
さあサーフィンするぞ、とサーフボードを抱えて海に入ろうとすると浜辺に人だかりができているのが目に入ってきた。
嫌な記憶が蘇ってくる。
1年くらい前に同じような光景を目にしたことがあった。
好奇心に任せて人群に近づいてみると輪の中心には血の気の失った白人の男の子が横たわっていた。
同じくらいの子を持つボクはとっさに目をそらした。
瞬間的に彼が息をしていないことを感じとってしまった。
きっとつい先ほどまでは笑顔でビーチを駆け回っていたはずの少年の変わり果てた姿を直視することができなかった。
その光景は今でも記憶から剥がれ落ちずに鮮明に残ってしまっている。

その日ボクは人だかりには近づかなかった。
足が向かなかった。
なんとなく起きたことがイメージに入ってきたからだ。
ビーチに集まっていた一団を横目に海に入っていこうとすると「有本さん」と呼ぶ声が背中から聞こえた。
振り向いてみるとバリ在住の友人が神妙な表情を浮かべて近づいてきた。

「なんか溺れちゃったみたいよ」
「やっぱり・・・」
「ふたりだって」
「え? ふたり?」
「カレントに流されたんだって」
>> 次のページ >> 海は『まさか』が起きる危険な場所

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自分のサーフィン史をたどるセッション

ニッポンの夏

ニッポンの夏


日本の夏は厳しい。
じっとしているだけでもTシャツがじっとりと湿ってくる。
不快指数が猛烈に高い。
おじさん体へのダメージは思いのほか激しい。
すっかりやせ細ってしまい、なんてことを期待していたがその願いはかなわず、日本滞在1ヶ月で4kg増。
毎日ランニングまでしたのになぜに太る?
日本食のバカヤロ〜、などと暴飲暴食不摂生な日々を繰り返した自分を棚にあげる始末なのである。

1ヶ月ぶりにバリ島に戻ってきた。
バリの方がよっぽど涼しい。
というより軽く寒さすら感じる。
夜は長袖で過ごすほどなのである。
涼しさを感じながら『やっぱりバリだよな〜」などと感慨にふける中年おじさんなのであった。

日本滞在中は身も心もサーフィンから離れてしまっていた。
サーファーの友人たちと酒を酌み交わすことはあっても海に行くことは頑なに拒んできた。
せっかく日本にいるわけだからサーフィン以外のことをしたいっていう切なる願いはなかなか理解されないわけなのだが、普段毎日波のある場所で暮らしているとこんな風になってしまうのである。
何かを手に入れれば何かを失う?
ちょっと違うかな。
でもサーフィンに対するハングリーさは完全に失ってしまったようなのだ。

>> 次のページは >> 1ヶ月海から離れるとこういう事態に・・・

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バリの海に「バカヤロウ」と怒号が響いた

おっとっとっ、前乗りの前乗り。

おっとっとっ、前乗りの前乗り。


ゴールデンウィークが過ぎ、バリ島にいつもの静けさが戻った。
期間中、ポイントによっては大半を日本人サーファーで埋め尽くした、なんてこともあったはずだ。
この期間にバリにやってきた他国の人々は「日本人がやたら多いな」という印象を受けたことだろう。
しかしこれは期間限定のことだったのだ。
そんなことを知る由も無い他国の人々は日本人の多さにきっと驚いたことだろう。

連休中にちょっと残念な場面に遭遇した。
バリの海に「てめえバカヤロウ!」と怒号が響いた。
声の方を振り向いてみると、なにやら日本人同士でやり合っているではないか。
日本人サーファー同士の揉め事だ。
何があったのだろう。
周りにいたローカルサーファーや外国人サーファーたちもふたりのやり取りに注目した。
ボクはまるで家族が人前でケンカをおっ始めてしまったときのような複雑な心境になってしまった。
>> 次のページは >>  お互いが謝るという選択肢も・・・

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