SWP | 365日、海! サーフィンと海遊びのブログマガジン

SWP | 365日、海! サーフィンと海遊びのブログマガジン

横乗り物語 その1 〜サーファー同士(?)の船上での出会い〜

今から約20年前の初夏。
僕は一人、竹芝桟橋から地球一周の船旅をすべく大型旅客船に乗り込んでいた。
船内はフカフカの絨毯が敷き詰められていた。
なかなかの高級客船だった。
20歳そこそこの僕にとっては相当に不釣り合いな高級客船だったが、僕に割り当てられた船室はもっとも値段の安い部屋で、船底の海面スレスレに位置していた重油の臭が充満する部屋だった。

初日、船室にて ~有本圭~

初日、船室にて ~有本圭~


ひとしきり船内を散策し、デッキに出てみた。
船の下を見下ろすと多くの見送り客の姿があった。
乗船したときにタラップで配られたカラーの紙テープの意味がようやく理解できた。
乗客から色とりどりの紙テープが見送り客に向かって投げられる。
自分の見送る相手の紙テープを拾い、大切そうに片方を握っている。
船旅の別れの惜しみ方をこのとき初めて知ったのだった。
なかなかお洒落なことをする人たちだ。
僕を見送ってくれた友人たちは「じゃあな!」とさっさと帰ってしまっていたが、一応周りに従って下にむかって紙テープを投げてみた。
当然、見ず知らずの僕の紙テープの端を拾ってくれる優しい見送り客はおらず、僕の紙テープはまったく手応えのない釣り糸のように虚しく垂れ下がっていた。

『ボーッ、ボーッ』という汽笛を合図にゆっくりと重い船体を動かす。
大切そうにつながれていた紙テープは無情にもちぎれ、しばしの別れを惜しむ悲鳴のような声があちこちで響いた。
たかだか3ヶ月の別れがそんなに悲しいものなのだろうか、とやや冷めた思いを抱きながら旅は始まった。
21歳の僕にとって、地球一周船の旅が今後の人生に多大な影響を与えるとは思ってもみなかったのだ。(詳しくはこちら
>> 次のページ >> 彼との出会いが待っていた!

ページ: (1) (2)

タグ: ,

Facebook Comments:



© 2010 SWP | サーフィンと海遊びのブログマガジン. All Rights Reserved.

出欠管理・スケジュール管理に『サークルスクエア』

http://wakutuku.jp/