日本は素晴らしい。
外国人視点に近いところから見て素直にそう思えた。
街にはほとんどゴミが落ちていない。
クリーン、という言葉がぴったりだ。
東京の街並みは緑に乏しいことが少々寂しいが、どこまでも整然としている。
コンビニの店員はお客を待たさないことを行動規範としているし、ウェイターはどんなに忙しくても呼べば必ずやってくる。
注文したものが当たり前のように目の前に現れることも驚きだし、購入した商品は当たり前のように良品だ。
もちろん、列に並んでいていきなり横入りをされるようなこともない。
列での駆け引きなどは無用だ。
譲り合いの精神はいたるところで感じられるし、オモテナシの心は日本特有のものだ。
日本では当たり前とされていることは一歩外に出てみると大変にファンタスティックだったりするのだ。
そしてもう一つ特筆すべきことは日本の四季である。
季節というものは失ってみて初めてその素晴らしさを理解することができる。
まるで別れてしまったガールフレンドのように。
ああ・・・。
ボクが帰国した3月の後半は寒の戻りで真冬並みの寒さが続いていたが、それはそれでなんだかロマンチックな気分にさせられた。
「ふ〜〜、寒いね〜」
「ね、寒いよね。 ちょっと温まっていく?」
みたいな妄想を膨らませつつ。
桜のつぼみがゆっくりと時間をかけて花開く瞬間に立ち会えたのも幸運であった。
残念ながら満開を待たずして帰バリとなってしまったが、桜の季節を感じられただけでも十分だった。
春の風物詩「花粉症』は余計であったが、やはりいつ帰国しても季節を感じることができる日本は改めて素晴らしいと思えるのだ。
外で暮らしたことによって祖国に誇りが持てるようになった。
これは嬉しい誤算だ。
2020年のオリンピックが日本という国の素晴らしさを世界にアピールする良い機会になると思う。
それとともにきっとオリンピック競技に選ばれたサーフィンの素晴らしさも日本から世界へと広がっていくことになるだろう。
(有本圭)
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