SWP | 365日、海! サーフィンと海遊びのブログマガジン

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第2章 有本圭自伝『少年おじさん』第18話  ~ワールドチャンプになる男とは~

僕のプロデュースしたロングボードのお店で売られているサーフボードをひとしきり眺めた後、ボウはちょっと飽きてきたのか、
「ちょっと波見にいこうよ」
と誘ってきた。
「いいけど、今日は波良くないよ」
と僕は答えたが、ソワソワしているボウを連れて辻堂正面の波を見に行くことにした。

波はオンショアのヒザ~モモといった感じ。
「よっし、サーフィンしようぜ」
とボウはうれしそうに言った。
さすがに僕でも海に入りたいとは思わないようなコンディションだったが、ボウはやけにうれしそうにトランクスに着替え始めた。
ならば僕も!
と一緒に海に入ることになった。

そのころ、僕はアマチュアのサーフィンコンテストでそこそこ勝ち始めていた時期で、自分のサーフィンに自信を持ち始めていた。
心の底では「負けないぞ」という思いを胸に抱いていた。
ボウはトライフィンの軽いボードをひょいっと抱えて海に入って行った。
一方僕はシングルフィンの重たいボードでボウの背中を追っかけた。

ボウ・ヤング  ~2011~

ボウ・ヤング  ~2011~


そんな軽いボードで湘南の小波を走らせられるのか?と僕はやや疑いの目でボウのサーフィンに注目した。
ボウは辻堂の波は初めてにも関わらず、さっと波に乗り、ササッとノーズにいき、バシっとリップをを決めた。
そのサーフィンを見た僕は即座にひれ伏し、「ボウ兄さん、弟子にしてください!」と言い出しそうな状態に陥った。

ボウは本当に楽しそうに波乗りをする男だった。
きっと世界の波を知っているはずなのに、辻堂のしょぼしょぼの小波でも実に楽しそうに波に乗っていたのが印象的だった。
そして、サーフィンに対して本当にひたむきに向き合っていた。
夜寝る前にはサーフィンの映像を見ながら30分以上ストレッチをしていた。

僕の彼女のヅラを被って熱唱 ~ボウ・ヤング~

僕の彼女のヅラを被って熱唱 ~ボウ・ヤング~


ただ、夜が更けていくと異常にテンションが上がり、めちゃくちゃオモシロイ奴へと変貌していった。
僕はサーフィンでは歯がたたなかったが、夜のテンションの方では互角の戦いをしていた。
そんな風に僕たちはあっという間に打ち解けていったのだった。

ある日、波の小さい日が続いていた湘南にそろそろ飽きてきたのか、ボウが
「KEI、 もっと波のあるところに行きたいよ~」
「おっし、じゃあ鴨川に行ってみるか?」
「イエーイ、カモガワ~~~」
ボウが湘南に滞在している間、あまりに波がなかったので、プロモーションの合間を縫って、鴨川に行くことになった。
鴨川も波は小さかったが、湘南に比べればまだマシだった。
その当時、ボウのことを知っている日本人はほとんどいなかったが、やはり海に入っていると格段に目立っていた。
「あいつ誰なの?」
とローカルの人たちが聞いてきたくらいだった。

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