SWP | 365日、海! サーフィンと海遊びのブログマガジン

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第2章 有本圭自伝『少年おじさん』第19話  ~ 大転換 ~

相手は近所でブリーダーをやっているOさん。
一回り以上年上だったOさんがサーフボードを買ってくれたことがきっかけで仲良くなった。
Oさんは大きくて黒い犬を何頭も引き連れ、海に散歩に行った帰りにいつもお店に寄ってくれるようになっていた。
そんなOさんは僕から見るといつも自由にしているように見え、
「ああ、いいな~、いつも自由そうで」
と、ある種羨望の眼差しを向けていた。
Oさんはいつも好きな時間に好きなだけ海に入っていたのだ。

「いつもいいっすね、好きなときに海に入れて。羨ましいっすよ」
と僕が言うと、
「アリもブリーダーやれよ。儲かるし自由だぞ。俺が全部教えてやるから」
と誘ってきた。
24歳の僕には刺激的な言葉だった。

『儲かるし、自由』

まだまだ未熟な若者を翻弄するには十分なフレーズだった。
だいたいにして性格が単純な僕はOさんと話せば話すほど、どんどん『ブリーダーになり、自由になって儲かる』という方向に流されていった。
ちょくちょくOさんの家にも遊びに行くようになり、その生活を見せてもらうと、朝夕犬の散歩をし、あとは基本的に自由、というライフスタイルだった。
元来、犬が大好きだった僕にとって素晴らしい仕事だと思った。
そして何よりサーフィンする時間が限りなくあることに魅力を感じていた。

僕はとうとう一緒に住んでいた彼女に、
「お店をやめてブリーダーになろうと思ってるんだ」
と切り出した。

「え、やめてっ。 だいたいOさんってあんまり評判良くないよ。私、あの人ちょっとこわいよ」
と彼女は反対した。

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