SWP | 365日、海! サーフィンと海遊びのブログマガジン

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第2章 有本圭自伝『少年おじさん』 ~ ボトムのボトム ~ 第21話

少年おじさん 有本圭と犬たち

少年おじさん 有本圭と犬たち


とにかく今預けているお金を取り戻すことが先決だった。
僕は意を決してOさんの家を訪ねた。(前回はこちら

「アメリカに電話しました。今までのチャンピオン犬の話、ウソだったんですよね。それはそれでいいっすよ。でもお金返してくださいよ」

と僕は詰め寄った。
するとOさんはみるみるうちに顔色が変わり、どんどん人相が悪くなっていった。

「なんやコラっ、これがワシの商売のやり方やっ、なんか文句あるんかいっ」

と言いつつガラスの灰皿を手にして今にも襲いかかってきそうな気配になった。

僕の中で何かがプチンとキレた。

「ふざけんじゃねーよっ、人の弱みにつけこみやがってっ。こっちは信じて借金までしてんのに、その金どこいったんだよ。返せよっ!!」

「犬を渡さんとは言ってへんぞ。金は返さへん、犬を渡せば文句ないやろーがっ」

何を言ってもお金は返ってこなかった。
僕がアメリカンチャンピオン犬を買う、と言って渡したお金。
警察に行ってもなんにも始まらないこともわかっていた。
ヤリクチは汚いが、それでも僕自身の責任だった。
そもそも僕は『楽をして稼ぎたい』とか『自由にサーフィンがしたい』などという甘い考えがその時の状況を生み出していることに気がついていた。

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