SWP | 365日、海! サーフィンと海遊びのブログマガジン

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第3章 23話 有本圭自伝『少年おじさん』 〜上を向いて歩こう、海が全てを与えてくれるさ〜

1999年の春。
僕は借金をたんまり抱え、それを返済するだけのために日々だった。
来る日も来る日も自動車部品工場で油にまみれる毎日。
希望の光すら見えない日々。
世間は希望に満ちあふれた温かい春を迎えているのに、僕だけ取り残されたような鬱々とした時を過ごしていた。
たまにサーフィンはするが、まったく楽しめなかった。
ただうつろな目をして海で漂っているだけだった。

そんな暗澹(あんたん)たる日々を過ごしている中で少しずつ光を照らしてくれたのはやはりサーフィンだった。
海に行けば必ず仲間がいた。
「あれ〜、なんか最近調子悪そうじゃん、ボードが合ってないんじゃない?」
とか、
「最近大会で出てないの?出たほうがいいよ、せっかく勝ち始めてたんだからさ」
なんていうふうに声をかけてくれる仲間がいた。

やっぱりサーフィンが笑顔にしてくれるのだ

やっぱりサーフィンが笑顔にしてくれるのだ


仲間たちと接していると、固く凍りついていた僕の心が少しずつじんわりと溶け始めるような気がした。
休みの日などには少しずつ海に足が向き始め、波に乗っている瞬間だけが嫌なことの一切を忘れることができる時間となっていった。
嫌なことを忘れたいから海に入る、というのは少々動機が不純だが、そんな理由から徐々に海に入り始め、そのうち仕事の日でもどんな日でも海に入るようになっていった。

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