SWP | 365日、海! サーフィンと海遊びのブログマガジン

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横乗り物語 その4 〜同じ穴のムジナ〜

辻堂の素晴らしい波

辻堂の素晴らしい波


これは約20年前の話である。(横乗り物語 その1はこちら
丘サーファー完全体であったボクは、若かりしころによくある自己顕示欲から自分はサーフィンが上手いんだぞ!とアピールしてしまった直後に運悪くその相手と一緒に海に入るハメになってしまった時の話だ。(前回はこちら

地球一周船旅の船上で出会い、帰国後に大阪から湘南にやってきたハマちゃんと辻堂の海を眺めていた。
まさか大阪のハマちゃんとサーフィンをするとは夢にも思っていなかった。
なのでボクはそこそこサーフィンが上手い風の話を彼にしてしまっていたのだ。
完全に油断だった。

セットでカタくらいのキレイな波がブレイクしていた。
サーファーの姿もそう多くなかった。
絶望的な状況だった。
これではうまく波に乗れなかったときの言い訳が一切きかないではないか。
いきなりお腹が痛くなってしまおうか。
いやそれはさすがにダサすぎる。
そんなことをしてしまったら一生ハマちゃんから逃げ回らなくてはならない人生になってしまう。
それではあまりにミジメだ。
ボクは仕方なくウェットスーツに着替えて、いかにもサーフィンが上手い風のストレッチを入念にしつつ海に入っていった。

運良くいい波に乗れれば、なんとかアップ&ダウンくらいはできる。
いや、今から思うと気持ちいいくらいにできていなかった。
ただクッシンしていただけだったのだ。
できるだけハマちゃんが見てない状況のときにいかにも乗った風の顔で「いや〜、いい波だったよ〜」などと爽やかに言っちゃえばいいかな、などと余計なことばかりを考えていた。
とてもじゃないけどサーフィンどころではなかったのだ。

>> 次のページは >> ま・まさかの・・・

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横乗り物語 その1 〜サーファー同士(?)の船上での出会い〜

今から約20年前の初夏。
僕は一人、竹芝桟橋から地球一周の船旅をすべく大型旅客船に乗り込んでいた。
船内はフカフカの絨毯が敷き詰められていた。
なかなかの高級客船だった。
20歳そこそこの僕にとっては相当に不釣り合いな高級客船だったが、僕に割り当てられた船室はもっとも値段の安い部屋で、船底の海面スレスレに位置していた重油の臭が充満する部屋だった。

初日、船室にて ~有本圭~

初日、船室にて ~有本圭~


ひとしきり船内を散策し、デッキに出てみた。
船の下を見下ろすと多くの見送り客の姿があった。
乗船したときにタラップで配られたカラーの紙テープの意味がようやく理解できた。
乗客から色とりどりの紙テープが見送り客に向かって投げられる。
自分の見送る相手の紙テープを拾い、大切そうに片方を握っている。
船旅の別れの惜しみ方をこのとき初めて知ったのだった。
なかなかお洒落なことをする人たちだ。
僕を見送ってくれた友人たちは「じゃあな!」とさっさと帰ってしまっていたが、一応周りに従って下にむかって紙テープを投げてみた。
当然、見ず知らずの僕の紙テープの端を拾ってくれる優しい見送り客はおらず、僕の紙テープはまったく手応えのない釣り糸のように虚しく垂れ下がっていた。

『ボーッ、ボーッ』という汽笛を合図にゆっくりと重い船体を動かす。
大切そうにつながれていた紙テープは無情にもちぎれ、しばしの別れを惜しむ悲鳴のような声があちこちで響いた。
たかだか3ヶ月の別れがそんなに悲しいものなのだろうか、とやや冷めた思いを抱きながら旅は始まった。
21歳の僕にとって、地球一周船の旅が今後の人生に多大な影響を与えるとは思ってもみなかったのだ。(詳しくはこちら
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