SWP | 365日、海! サーフィンと海遊びのブログマガジン

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フィリピン、バレルでバレルだぁ〜の旅 〜その4 これが本当のサーフキャンプ 〜

コブラリーフ Photo by Ken-G

コブラリーフ Photo by Ken-G


ひとたびコブラリーフにセットが入ると今までに見たことのないようなコブラ的なブレイクを見せた。
コブラ的とはいかにも恐ろしそうな響きであるが、実際になかなか迫力のあるブレイクであった。
水の塊が海底のリーフにヒットし、ボトムから波が形成されていく。
なんかちょっと普通とは違う。
少なくともバリや日本では見たことのない種類の波であった。
ボトムから海水が押し上げられながら波へと育っていく。
プロサーファー小川幸男は「チョープー的な感じだよね」とサラッと言っていたが、きっとそれに近いのだろう。
とにかく今までに経験したことのない波であった。

「来週になるとウネリが入ってくるからさ、それまでキャンプにでも行くか」とミスターM`sがダミ声を発した。
これ以上でかくなるんですか?
まじですか。
いらないんですけど。
チョープーになっちゃったらどうすんのよ。
お腹痛くなるしかないな、そんときは。
咄嗟にそんなことを思いつつ、我々はキャンプに出かけることになった。

太陽、タイミングが・・・

太陽、タイミングが・・・


前夜の深酒が祟り、ヘロヘロになりつつ車に乗り込んだ。
つーか毎晩深酒なのだ。
今回の旅では晴天に恵まれなかったが、この車での移動中の時間に限ってなぜかウルサイくらいの晴天になっていた。
車中ゆっくり眠っていたかったのだが、ところどころで太陽光線が「これでもかっ」と言わんばかりに我々の顔に体当たりしてきて貴重な睡眠の邪魔をしてくれた。
ったく、こんな時ばかり顔を出しやがって、太陽のやつ。
そんでもって車から漁船的な小舟に乗り込むころにはヤカマシイ太陽はなりを潜め、暴風雨に見舞われた。
雨に打たれながら生まれたての小鹿のように小刻みに震えながら対岸を目指した。
ん〜、なんだかな〜。
どうも今回の旅はとことん天候に恵まれていない。

対岸の小さな漁村に船をつけるとそこからはバイクでの移動となる。
なかなかハードな旅だ。
ハードになればなるほど旅人スピリットに火がついてくるから不思議だ。
しばらくジャングルの中を走り、視界に海が広がってくるとやはりなんだか嬉しくなってしまう。
「おー海だあ〜」
どんなときでも海が見えてくるとテンションが上がる。
つくづく我々サーファーは海辺の生き物なのだな〜などと意味もなく関心してしまった。

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フィリピン、バレルでバレルだぁ〜の旅 〜その3 とんでもなく〜

コブラリーフ

コブラリーフ


まだ夜も明け切らぬ早朝5時。
ミスターM`sの「おーい起きろ!」というダミ声で深い眠りから強引に引っこ抜かれた。
この謎の男ミスターM`s、酒も強いが朝もめっぽう強い。
だいたい酒が強い人というのは朝が弱いと相場が決まっているのだが酒も朝も両方強いとは相当に手強い。
9日間の初日だったわけなのでもう少し眠っていたかったのだがそうも言ってられない。
ミスターM`s、噂にたがわずなかなかの強敵なのだ。

鉛のように重たい体を引きづりつつ気を失いそうになりながらもなんとか車に乗り込んだ。
それにしても昨晩サーフィンの準備をしておいてよかった。
朝起きてからフィンをつけて、何てことをしていたらいつまでたっても出発できず、ミスターM`sにケツをひっぱたかれていたことだろう。
ギリギリのところで難を逃れたようだ。
とにかくボクは車に揺られてポイントまで運ばれていったのだった。

バレルエリアにはサーフスポットが点在しているのだが、なかでも代表的なポイントがコブラリーフだ。
ここが本領を発揮すると『とんでもない』波になるらしい。
とんでもないとはどんな風にとんでもないかというと、とんでもなく底ッポレのとんでもないチューブになるということらしいのだ。
これはとんでもないことだ。
だいたい名前からしてもとんでもない。
なんつったってコブラですからね。
噛まれたら死ぬわけですよ。
これは本格的にとんでもなさそうな気配が漂っている。
どうか本領など発揮しないでくれ、などととんでもなくチキンなことを祈りつつマングローブの森を10分ほど歩いていくとコブラリーフが視界に入ってきた。
Aフレームのピーキーな波が無人の海に弾けていた。
波のサイズはセットでアタマくらいだろうか。
小コブラといった装いでなんとか可愛げがあった。
とにかくとんでもない事態は免れたようでホッと胸を撫で下ろした。

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フィリピン、バレルでバレルだぁ〜の旅 〜その2 長旅を乗り越えて 〜

サーフボード山積みでGO!

サーフボード山積みでGO!

仕事的な旅であれば個々で空港にチェックインしてゲートで待ち合わせることが常である。
仕事の旅ってのはそんな風にクールに進行していく。
しかし、今回のフィリピンの旅は友達同士の旅であるからそういうわけにはいかない。
出発5時間前にはキック隊長から「今ドコ? 早くクルヨー」と催促の電話が入った。
いかにもソワソワしている感がガシガシに伝わってきた。
サヌールからコマンを車に乗せ、キック隊長の家で決起集会を行うことになった。
今回の旅には日本からバリへ単身サーフィン留学をしているカイが同行することになっていた。
13歳にしてすでに旅慣れているカイは案外クールで、出発直前までタオルケットにくるまりつつ気持ち良さそうに眠っていた。
手に負えなかったのはテンションが上がりすぎているおじさんたちだ。
キック隊長はベロベロに酔っ払った時のようなハイテンション仕上げ。
何しろ20年ぶりの海外トリップなのだそうだ。
コマンはコマンで昨夜はヨロコビあまり一睡もできなかったそうだ。
なんなんだ、このおじさんたちは。
やや遅れてやってきたフォトグラファーのKen-Gくんは体調を崩しているわりには笑顔が明るい。
全体的に浮かれきったおじさんたちとクールな少年がフィリピンへ向けてバリ島を後にしたのだった。

まだ夜の明けきらぬマニラの空港でこの旅のオーガナイザーである謎の男ミスター M`sとプロサーファー小川幸男と合流し、7人前の山のようなサーフボードをハイエースの屋根に括りつけて今回の目的地であるバレルエリアへと走り出した。
夜明けのマニラはインドネシアのジャワ島を思わせる風景であった。
と言ってもジャワ島に行ったことのない人にはイメージが湧きづらいか。
東南アジア特有の雑踏。
車やバイク、人やら犬やら猫やらなんやらが入り混じってグチャグチャ感が満載。
じっとりと湿った空気が体にまとわりついてくる。
心なしかバリ島とも似ている。
バリを2段階ほど貧しくした感じだろうか。
それに、人の顔つきもなんだかインドネシア人によく似ている。
フィリピーナと接していると思わずインドネシア語を使ってしまう自分がいたのはそのせいだろう。
ガイジンから見た日本人、中国人、韓国人といったところなのだろうか。
とにかくまあよく似ているのだ。
初めてやってきた地であったが、全く違和感なく溶け込んでいけそうな親近感を感じていた。
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フィリピン、バレルでバレルだぁ〜の旅 〜その1 こうして旅は始まった〜

まさか実現するとは!!

まさか実現するとは!!


気が付いてみるとすっかり旅が仕事になっている。
旅を続けていくには旅を仕事にするしかない!という単純な発想が端を発して今のライフスタイルがある。
まあでも理想なんてもんは叶ってしまうとそれはそれで現実になってしまい、いい部分のついでに悪い部分も見えてくるものだ。
旅に出れるってことは今でも嬉しいものであるが、やはり現実的には生活の糧となっているわけなのでそれなりにプレッシャーもある。
お気楽な一人旅とはわけが違う。
初対面の仕事関係の人たちと旅することだって少なくない。
それなりに気を使うことだってある。
贅沢者と言われてしまえばそれまでなのだが、それが今のボクを取り巻く現実なのである。

エアポートリーフでサーフィンをしたある日のこと。
いつものようにダラシなくビンタンビールに溺れかけているうちにフィリピンに行こうという話が持ち上がった。
「フィリピンにさあ、バレルってとこがあってさ、そこのバレルがすごいのなんのってさあ」
日本からやってきていた謎の男、ミスターM`sいわく、そこにはとんでもなく素晴らしい波があるらしいのだ。
「ん? バレルがどうしたって?」
「バレルのバレル?」
「なんだかややこしいな〜」
テーブルを囲ってた酔っ払いの赤ら顔たちが口々に好き勝手なことを言い始めた。

フィリピンといえば真っ先に思いつくのがクラウドナインだ。
しかし、そこの波をゆうに凌駕してしまうような波がそこにはあるという話だった。
しかもまだ欧米からのサーファーの姿はなく混雑とは無縁とのこと。
おまけにフレンドリーなロコサーファーたちが歓待してくれるというではないか。
バリ移住当初からの友人であるクタのレジェンドサーファーのキックが「イクカー」と酒臭い息を吐く。
「アヨアヨ(インドネシア語で「イクカー」の意味」とサヌールロコサーファーのコマンが合いの手を入れる。
バリ在住サーフフォトグラファーKen-Gくんが「行くっしょ〜〜」とわかりやすくテンションを上げた。
「よ〜し、お前ら! まとめて全員連れてったるぞ〜」と謎の男ミスターM`sが赤目虚ろ目で大風呂敷を広げた。

大体にしてこういった酒宴の席での話は勢いだけで実現することはほとんどない。
誰も期待はしていなかった。
しかしこのミスターM`sという謎の男。
一度口に出したらそれを実現してしまうという謎の力を持っている謎の人物なのである。
ある日、着信音とともにボクの携帯電話の画面に『ミスターM`s』の名が刻まれた。
開口一番、「おい、チケット取ったからな」と怒鳴るような声が耳に飛び込んできた。
ボクはその連絡にわかりやすくうろたえた。
「マ・マジっすか?」
「マジだよ〜」
この日を境にバリ島がザワザワと騒つき始めた。
キックから「聞いた?」と電話が入り、Ken-Gくんは「やーばいっしょ〜」を連発していた。
そしてコマンは興奮のあまり不眠に陥っていったのだった。
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