SWP | 365日、海! サーフィンと海遊びのブログマガジン

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第2章 有本圭自伝『少年おじさん』第18話  ~ワールドチャンプになる男とは~

ひょんなことからボウ・ヤングが我が家にやってくることになった。(前回はこちら
今でこそボウ・ヤングといえば元ロングボードのワールドチャンピオンとして世界的に有名なサーファーだが、1997年当時はあくまでもレジェンドサーファー、ナット・ヤングの息子というのが彼の肩書だった。

社長に連れられてボウ・ヤングが僕のお店にやってきた。
「じゃ、あとは頼んだぞ~」
といかにも軽~い調子でかなり重~い任務を社長は僕に押しつけてきた。

ボウ・ヤングと有本圭、ショップの仲間たち

ボウ・ヤングと有本圭、ショップの仲間たち


ボウはヒョロっと背が高く、ぐにゃぐにゃパーマのロン毛で、やや緊張した面持ちで僕に握手を求めてきた。
僕はそのころ英語が堪能だったわけではなかったが、なんとなくノリと雰囲気で外国人と仲良くなるのは得意としていた。
その日から1週間、僕の狭い団地に泊ることになっているボウとどう付き合っていくか、という問題も結局ノリと雰囲気に任せるしかなかった。

「日本に来たことがあるのか?」
「いや、初めてなんだ」
「ほお~、今回の旅の目的はなんなの?」
「スポンサーを探してるんだ。 僕はさ、ロングボードでワールチャンピオンを目指してるんだよ」
「えええっ、ワールドチャンピオン?? おおお、それはすごい目標だね~」

ワールドチャンピオンを目指す、とは軽々しく口に出して言えることではない。
ボウのお父さん、ナット・ヤングは元ワールドチャンピオンのレジェンドサーファー。
そんな環境で育ったボウにとっては、きっと自然とワールドチャンピオンは夢ではなく目標なのだろうと思った。
なにしろ僕の39年の人生で「世界のトップを目指す」と豪語したのはこのボウ以外にはいないのだ。
そして実際にその言葉通り、世界のトップになった男もボウを置いては他にいない。

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